春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2026/06/14
Vol.119 春日井市で土地を売るには?狭小地・広すぎる土地・遊休地まで、地元の不動産屋が実例で解説します
「うちの土地、いくらで売れるんだろう?」「そもそも売れるんだろうか?」
土地の売却を考え始めたとき、最初に浮かぶのはこの2つだと思います。このページでは、春日井市の土地がいま実際にどう取引されているかというデータと、当社が実際に売却した土地の事例を合わせて、「土地を売るとはどういうことか」の全体像をお見せします。狭小地・広すぎる土地・遊休地——条件の違う実例を並べたので、「自分の土地はどれに近いか」を探してみてください。
まず、春日井の土地はいくらで売れているのか
感覚ではなくデータでお伝えします。当社が不動産業者間のデータベース(REINS)で春日井市の売土地を全件調べたところ、直近12ヶ月の成約価格の中央値は㎡あたり約12.3万円(坪あたり約40.7万円)でした。そして意外なことに、売り出されている土地の価格と、実際に売れた土地の価格の差は3〜5%程度しかありません。つまり、適正な価格で出した土地は、ほとんど値引きなしで売れています。
ただし本当の問題は別にあります。現在販売中の土地は393件、対して1年で売れたのは286件。約16ヶ月分の在庫が積み上がっているのが春日井の土地市場です。詳しいデータは別記事にまとめました。▶ 春日井市の土地、売出価格と成約価格はどれだけ違う?(REINSデータ679件)
ここから言えるのは、土地売却の勝負どころは「いくらで売れるか」より「適正価格で出して、売れる側に入れるか」だということです。では、条件の難しい土地は実際どう売れていくのか。3つの実例で見ていきます。
実例①:27坪の狭小地——価格調整と越境処理
春日井市上条町の約27坪の土地。東京在住の方が、空き家のままだった実家を売却したいというご相談でした。建物は老朽化していたため、買主が決まってから売主負担で解体する「更地渡し」で販売。ただ27坪はやや小さく、建築プランに制限が出やすいため買主層が限られます。750万円で売り出したものの反響は弱く、市場の反応を見ながら660万円に調整して成約しました。
さらに境界確定測量の過程で、隣地ブロック基礎が最大約1センチ越境していることが判明。撤去は現実的に難しかったため、双方で確認する覚書を交わして整理しました。買主の建築計画に支障がないことも確認でき、無事に契約へ。価格にこだわるより、買主の需要とどう折り合うかが成約につながった事例です。▶ 成約事例50:27坪・更地渡しの土地売却(春日井市上条町)を読む
実例②:300坪の残地——「広い=売れる」ではない
春日井市下津町の約300坪。自宅部分を先に分筆売却した後に残った「残地」のご相談でした。広ければ売れそうに思えますが、実際は逆。一般住宅用地としては大きすぎて総額が高く、個人には売りにくい。加えて前面道路が狭く接道条件にも課題があり、しばらく反響はありませんでした。
価格調整の後、建売業者から分譲用地としての打診が入りましたが、ここからが本番。建築基準法・接道義務・開発許可・近隣協議など、「買ってもすぐ建てられる土地」ではなかったため、契約後も行政協議を重ね、引渡しまで半年以上かかりました。最終的に新築4棟が建ち、今は新しい家族が暮らしています。広い土地・条件の難しい土地ほど、最後まで整理できるかに実務力が出ます。▶ 成約事例23:300坪の残地を分筆・建売用地へ(春日井市下津町)を読む
実例③:使っていない遊休地——「価値を感じる人」へ売る
春日井市中切町の遊休地。利用予定がなく、固定資産税と管理負担だけが残っていた土地です。この案件で大事だったのは「この土地に一番価値を感じるのは誰か」を考えること。一般には人気でなくても、隣地の所有者にとっては敷地拡張や事業拡大の観点から特別な価値を持つことがあります。今回はお隣の法人へ相談し、価格交渉を重ねて双方納得で成約しました。▶ 成約事例7:遊休地を隣地法人へ売却(春日井市中切町)を読む
土地を売る前に知っておきたい3つのこと
- 測量・境界:売却前に境界を確定しておくと、越境などのトラブルを避けやすくなります。確定測量は必要かで詳しく解説しています。
- 道路条件:接道の幅や種類で土地の価値は大きく変わります。道路で土地の価値はどう変わるかをご覧ください。
- 共有名義:兄弟など複数名義の土地は、1人が反対すると進みません。共有名義の土地、4つの選択肢で整理しています。
共通すること:条件が難しい土地ほど、早めに動く
3つの実例に共通するのは、いずれも「簡単には売れない」と思われた土地だったことです。狭い、広すぎる、使っていない——どれも価格調整や交渉、行政手続きを積み重ねて成約に至りました。そして在庫が16ヶ月分積み上がっている今、人口減少や家余りが進むほど、条件の難しい土地は売却の難易度が上がっていきます。だからこそ、「少し気になっている」段階での相談が、結果的にいちばん有利に働きます。
広すぎる土地は、すべてを一度に売る以外に、分筆して一部だけを売るという選択肢もあります。詳しくは広い土地を分けて一部だけ売る方法で解説しています。
💬 「うちの土地、売れるのか・いくらなのか知りたい」
春日井市で20年、狭小地から広大地・遊休地まで売却してきました。同じ春日井市内のREINS成約データをもとに、売れる価格を根拠と一緒に正直にお伝えします。
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監修者情報

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春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣
