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2025/04/03

Vol.56 古家付き土地を売るとき、解体する?しない?3パターンを比較します

「古い家が建ったままの土地を売りたいけど、先に解体しないといけないの?」

これは古家付き土地の売却でもっとも多い質問です。結論から言うと、解体しなくても売れます。ただし解体するかどうかで、売れやすさ・手取り額・税負担が変わります。

この記事では、春日井市で実際に古家付き土地の売却を数多く手がけてきた経験から、3つの売り方を正直に比較します。

3つの売り方と、それぞれの特徴

売り方解体費の負担売れやすさ手取り額向いているケース
①古家付きのまま売るなし△やや低い△低め早く手放したい・費用をかけたくない
②更地渡し(契約後に解体)売却代金から支払い○普通○中程度自己資金がない・リスクを抑えたい
③先行解体して更地で売る事前に支払い◎高い◎高め資金に余裕がある・早く売りたい

①古家付きのまま売る

建物をそのままの状態で買主に引き渡します。解体費用の負担がなく、初期費用ゼロで売却できます。

メリット

  • 費用がかからない
  • 固定資産税の軽減特例が残る
  • 手続きがシンプル

デメリット

  • 買主が解体費を価格交渉に使うため、売却価格が下がりやすい
  • 古家の状態が悪いと買い手がつきにくい
  • 住宅ローンを使いたい買主が購入しにくいケースがある

向いているケース:とにかく費用をかけずに早く手放したい場合。または建物の状態が比較的良く、リフォームして住む買主を想定できる場合。

②更地渡し(売買契約後に解体する)

売買契約を先に結び、引き渡しまでの間に解体する方法です。個人の売主さんに最もよくおすすめする方法です。

メリット

  • 解体費用を事前に用意しなくていい(売却代金から支払える)
  • 売れなかった場合のリスクがない
  • 更地渡しにすることで買い手の印象が良くなる

デメリット

  • 古家が建ったまま売り出すため、印象が先行解体より劣る
  • 売れるまでの間、草刈りや管理が必要

向いているケース:自己資金に余裕がない場合。または「売れてから解体費を払いたい」という場合。多くの売主さんにとって現実的な選択肢です。

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③先行解体して更地で売る

売り出す前に建物を解体して更地にします。見た目がきれいで買い手のイメージが湧きやすく、最も売れやすい売り方です。

メリット

  • 見た目が良く、買い手がつきやすい
  • 買主が住宅ローンを使いやすい
  • 売り出し価格が古家付きより高く設定できる

デメリット・注意点

  • 解体費用を先払いする必要がある(100〜200万円程度)
  • 固定資産税が上がる(詳細は下記参照)
  • 売れなかった場合、解体費が無駄になるリスクがある

向いているケース:資金に余裕がある場合。または古家の状態が非常に悪く、そのままでは印象が悪すぎる場合。

先行解体で注意したい「固定資産税の増加」

知らずに損している方が多いのがこの点です。

住宅が建っている土地には、固定資産税の「住宅用地特例」が適用されています。これにより、土地の固定資産税が最大で更地の6分の1に軽減されています。

建物を解体して更地にすると、この特例が外れます。1月1日時点の状態で課税されるため、年内に解体すると翌年から税額が大幅に増加します。

土地の状況固定資産税の目安
建物あり(住宅用地特例適用)更地の約1/6〜1/3
更地(特例なし)通常の税額(2〜6倍になることも)

売却が完了する見通しがない状態で年内に解体すると、翌年の固定資産税が急増します。解体のタイミングは税理士や不動産会社に相談してから決めることをおすすめします。

春日井市での解体費用の目安

建物の種類・規模解体費用の目安
木造住宅・30坪程度100〜150万円
木造住宅・40〜50坪程度150〜200万円
残置物が多い場合別途10〜50万円程度
工事期間(実工事)2週間程度(手続き含め約1ヶ月)

春日井市の住宅地であれば土地価格が解体費を上回るケースがほとんどです。ただし郊外エリアや需要の少ない立地では、解体費と土地価格が逆転することもあります。

「どれを選べばいいか」の判断基準

迷ったときは以下の順番で考えてみてください。

  1. 資金に余裕があるか?
    → なければ「更地渡し」か「古家付きのまま」が現実的
  2. 建物の状態はどうか?
    → ひどく傷んでいて印象が悪い場合は先行解体を検討
  3. いつまでに売りたいか?
    → 急ぐなら先行解体で買い手がつきやすい状態にする
  4. 1月1日をまたぐか?
    → 年内解体は固定資産税増加のリスクあり。タイミングを慎重に

まとめ

  • 古家付き土地は解体しなくても売れる
  • 売り方は「古家付きのまま」「更地渡し」「先行解体」の3パターン
  • 自己資金がない場合は「更地渡し」が最もリスクが低い
  • 先行解体は固定資産税増加に注意。タイミングが重要
  • 春日井市の住宅地であれば、どの方法でも売却できるケースがほとんど

「解体する?しない?」の正解は物件の状況・資金・売却時期によって変わります。一度プロに相談して、自分のケースに合った売り方を確認することをおすすめします。

👉 関連記事:築40年・50年の家は売れない?売れるケース・売れないケースを解説
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