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2026/05/25

Vol.107 春日井市の不動産、今が売り時?2026年5月・地元不動産屋の正直な現状報告

「今って、売り時なんですか?」

最近よく聞かれます。全国的な地価上昇のニュースが続いているので、気になるのは当然です。今回は春日井市を専門に扱う地元不動産屋として、2026年5月現在の市場の現状を正直にお伝えします。「今すぐ売ってください」という話ではなく、「現実はどうなっているか」をそのままお伝えします。

この10年で春日井市の地価は確かに上がった

まず良い話から。10年前と比較すると、春日井市内の人気住宅地の坪単価は5〜10万円程度上がっています。かつて坪40万円台だった地域が今は50万円前後になっているエリアもあります。「春日井市は地価が上がっていない」と思っている方もいますが、実態はそうではありません。名古屋のベッドタウンとしての住宅需要・JR中央線沿線の利便性・高蔵寺ニュータウンのブランドなどを背景に、この10年は追い風が続いていました。

ただ今は「踊り場」に入っている

正直に言うと、2026年春現在は「踊り場」の状態です。高く売り出される物件が増えている一方で、市場の動きはそれほど良くありません。問い合わせ数は去年と比べて鈍くなっています。「強気で出したが動かない」という物件も増えています。

なぜこうなっているのか。大きく3つの要因があります。

市場の重しになっている3つの要因

①金利の上昇

日本銀行の政策転換により住宅ローン金利が上昇しています。変動金利でも以前より借入コストが増加しており、買主が組めるローンの上限が下がっています。「同じ月々の返済額でも、買える物件の総額が下がる」ということが起きています。買主の購買力が落ちているのに売出価格が上がれば、当然ギャップが生まれます。

②物価高による生活コストの上昇

食費・光熱費・日用品など生活全般のコストが上昇しています。「住宅購入は慎重に」という空気感が強まっており、特に若い世代の購入マインドが以前より慎重になっています。

③ホルムズ海峡の影響による建築費上昇・資材供給不足

中東情勢の影響で資材の調達コストが上がり、建築費がさらに高騰しています。新築を建てたい人にとって「土地を買って注文住宅を建てる」という選択肢のコストが大幅に上昇しており、購入検討層の行動が変わってきています。また資材の供給不足により工期が延びるという問題も出てきています。

「では売るべきではない?」——それも違います

ここまで読むと「今は売らない方がいい」と思うかもしれません。ただそれも正確ではありません。重要なのは「あなたが売る理由と事情」です。

相続した空き家を管理し続ける負担がある・固定資産税だけが毎年出ていく・遠方で管理できない・老朽化が進んでいる——こういった状況であれば「今の市場が踊り場でも、売ることが合理的」なケースは十分あります。「売り時を待つ」という選択肢が有効なのは、あくまで今すぐ売らなくていい余裕がある場合に限ります。

今売るなら「適正価格」が最重要

踊り場の市場では「価格設定」が成否を分けます。動きが鈍い時期に強気の価格で出しても動かず、長期間売れ残ることになります。逆に適正価格で出せば、それでも動く需要は確実にあります。春日井市は名古屋のベッドタウンとして住宅需要の底は厚い地域です。「高く売りたい気持ち」と「市場が動く価格帯」のバランスをどこで取るか——ここが今の市場での最大のポイントです。

「今が売り時か」より「あなたにとっての売り時か」

不動産の「売り時」は市場全体で決まるものではなく、持ち主の状況・物件の条件・売却理由によって変わります。市場が好調でも「急いで売ると損する」ケースがあり、市場が踊り場でも「今整理することが最善」のケースがあります。「今が売り時かどうか」という問いへの答えは、正直に言うと「あなたの状況次第です」になります。

査定だけ・現状確認だけでもお気軽にご相談ください。「売るかどうかまだ決めていない」段階でも、現実を把握するだけで判断がしやすくなります。

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