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2026/04/29

Vol.85 実家の相続、何から始める?お金・家族・時間を失う前に知っておきたいこと

「実家を相続することになりそうだけど、何から手をつけていいかわからない…」

春日井市で不動産相談を受けていると、この声を本当によく耳にします。相続税・手続き・家族との話し合い——相続には「起きてから」では間に合わない準備がたくさんあります。特に不動産を含む相続は、評価と売れる価格のギャップや、兄弟間の分割トラブル、納税資金の問題など、見落としがちな落とし穴が多い分野です。

この記事では、春日井市で20年以上不動産売却に関わってきた経験から、実家を相続する前に知っておきたいことを整理してお伝えします。

空き家の売却は、建物の状態や立地によって進め方が変わります。春日井市で空き家を売る場合の流れは専用ページで解説していますので、あわせてご覧ください。

相続税の基礎控除が下がっている

2015年の税制改正で相続税の基礎控除が大幅に縮小されました。

区分基礎控除額
改正前5,000万円 +(1,000万円 × 法定相続人の数)
改正後(現在)3,000万円 +(600万円 × 法定相続人の数)

たとえば相続人が配偶者と子ども1人の計2名なら、非課税の上限は4,200万円です。自宅や土地があるとすぐに超えてしまう可能性があります。「うちはそんなに財産ないから大丈夫」と思っていても、相続発生後に慌てるケースは非常に多いです。

相続対策の3つの基本

①節税対策

不動産は現金よりも相続税評価が低くなることが多いため、資産構成の工夫が節税の鍵になります。どの不動産を残し、どれを処分するかを早めに検討することが大切です。

②納税資金対策

「相続税を払うお金がない」という問題はよくあります。特に不動産が多い家庭では、売却で納税資金を確保する必要がある場合もあります。急いで売却すると安く買い叩かれることがあるため、事前に計画しておくことが不可欠です。

③遺産分割対策

不動産は分けづらい資産です。現金化しておかないと、分け方でもめる一番の原因になります。遺言や遺産分割の事前準備が、相続トラブルを未然に防ぐカギです。

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相続税評価と実勢価格のギャップを理解する

相続税評価額と実際に売れる価格(実勢価格)は異なります。春日井市の土地で相続税評価が坪30万円だったとしても、条件がよければ坪40〜50万円で売れることもありますし、条件が悪ければ評価通りでも売れないことがあります。

このギャップを知らずに遺産を分割してしまうと、実際には不公平な分け方になってしまうリスクがあります。売却の可能性がある不動産は、事前に査定を取って実勢価格を把握しておくことをおすすめします。

実家を売るべきか悩んでいる方へ

最近特に多いご相談が「実家をどうするか」というテーマです。

  • 郊外の一戸建てで高齢の親がひとり暮らし
  • 駅から遠く、将来的に住む人がいない
  • 兄弟で相続予定だが、誰も住む予定がない

こういったケースでは、元気なうちに売却や住み替えを検討しておくことが大切です。

重要:認知症などで判断能力がなくなってしまうと、法定後見制度が必要になり、不動産売却すら自由にできなくなることがあります。本人が判断できるうちに動き出すことが、家族全員にとっての最善策です。

相続不動産セルフチェックリスト

今の状況を整理するために、以下のチェックリストをご活用ください。

チェック項目内容
□ 相続人の範囲を把握している誰が相続人になるか確認済み(戸籍など)
□ 不動産の名義を確認した不動産登記簿で現所有者を確認
□ 所有不動産の一覧がある自宅・空き家・収益物件・農地などの全体像
□ 相続税評価額を把握している固定資産税評価額または路線価で目安把握
□ 実勢価格を把握している不動産会社による査定を取得済み
□ 納税資金の準備がある現金で払えるか、売却計画があるか
□ 遺産分割でもめそうな要因がある相続人同士の不仲、不平等な資産配分など
□ 遺言があるか・作成を検討している自筆証書または公正証書で検討・作成済み
□ 認知症になる前の対策を考えている判断能力があるうちに名義変更や売却の検討
□ 専門家に相談できる体制がある不動産・税金・法務の相談先が決まっている

チェックが3つ未満の方は、今から情報整理を始めることをおすすめします。チェックが1つもない方は、まず相談先を確保するところから始めてください。

まとめ

  • 相続税の基礎控除は2015年に大幅縮小。「うちは大丈夫」は禁物
  • 節税・納税資金・遺産分割の3つを事前に準備することが重要
  • 相続税評価と実勢価格は異なる。査定を取って把握しておく
  • 認知症になる前に動き出すことが家族全員への最善策
  • チェックリストで現状を把握して、できることから始める

相続不動産の問題は、感情や思い入れも絡むデリケートなテーマです。だからこそ、事前の準備と正しい判断が重要です。一人で抱え込まず、まずご相談ください。

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空き家・実家の選択肢を体系的に知りたい方はこちら:空き家・実家を売るガイド

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