春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2026/06/02
相談実績21|相続した実家、売りませんでした。不動産屋の私が「今は売らなくていい」と言う理由
「相続した実家があって、売るとしたらいくらくらいになるか知りたくて…」
こういうご相談をいただくことがよくあります。「売却相談」という形で来られますが、話を聞いていくうちに「今すぐ売る必要はないのでは」という結論になることが、実際にかなり多いです。今回はそういったケースについて、正直にお伝えします。
「売却相談」のつもりで来たが、話を聞くと状況が違うことがある
相続した実家が空き家になった。固定資産税がかかる。管理も大変。だから「売った方がいいのかな」という気持ちで相談に来られる方は多いです。ただ話を深く聞いていくと、必ずしも「今すぐ売る」が最善ではないケースがあります。売る気がないわけではないが、まだ気持ちの整理がついていない。親族間で意見がまとまっていない。忙しくて家族会議ができていない。思い入れが強くて踏ん切りがつかない。将来的に誰かが使う可能性が残っている——こういった状況では、無理に売却を急がせることが必ずしも正解ではありません。
不動産屋は「売りたがる」——でも私はそうしない
正直に言います。不動産屋は売買が成立して初めて収益が発生します。だから「売ることを勧めたくなる」のは業界の構造上、自然なことです。ただ私は、売ることが最善でないケースに無理に売却を勧めることはあまりしません。なぜかというと、不動産は物件の問題ではなく人の問題だからです。思い入れのある実家を、気持ちの整理がつかないまま売って後悔している方を何人も見てきました。「売ればよかった」より「売らなければよかった」という後悔の方が、取り返しがつかないことが多い。だから選択肢を正直に並べた上で、最終的な判断はお客様に委ねます。
「売る・貸す・現状維持」——3つの選択肢を正直に並べる
相続した実家の活用方法は基本的に3つです。売却してまとまった資金を得る・賃貸に出して収益化しながら資産を保有する・現状維持で管理だけ続けるという3択です。それぞれにメリット・デメリットがあり、どれが正解かは状況によって変わります。資金が必要・管理が限界・将来使う予定がないという場合は売却が合理的です。資産を手元に残したい・売る決断ができないという場合は賃貸か現状維持が現実的です。この3つを数字と状況を踏まえて一緒に整理するのが、私の仕事の一つだと思っています。
「今は売らなくていい」と伝えるケース
急ぐ理由がない・気持ちの整理がついていない・親族間の合意が取れていないという場合は「今は売らなくていい」とはっきりお伝えします。その代わり「放置はしない方がいい」とも伝えます。空き家は管理しないと劣化が進み・草木が繁茂し・近隣からクレームが来ることもあります。「売る決断はまだできないが、管理だけお任せしたい」というご相談もよくお受けしています。管理を続けながら数年後に落ち着いてから売却につながったというケースは実際に多くあります。焦らなくていい。でも放置もしない。この2つのバランスが大切です。
正直に「動かない土地」と伝えることもある
一方で、立地的に買手のニーズがほぼ見込めない土地——山奥・僻地・接道問題がある土地など——については「現状では売却は難しい」と正直にお伝えします。「売れます」と言って預かって動かないまま時間だけが過ぎるより、現実を早めに知っていただいた方が次の判断ができるからです。売れない土地でも「管理をどうするか」「将来的な処分方法はあるか」という観点でご相談に乗ることはできます。答えが出ない相談でも、現状を整理するだけで気持ちが楽になることはあります。
「まず話だけ」で来ていただいて構いません
「売るか決めていない」「いくらで売れるか知りたいだけ」「売るべきか迷っている」——そういった段階でのご相談を歓迎しています。相談したから売らないといけない・しつこく営業される、ということはありません。情報を得た上で判断していただければ十分です。「今は売らない」という結論になっても、それはそれで構いません。その方にとって最善の選択ができたなら、それが私の仕事です。
👉 関連記事:相続した実家が空き家に。売る・貸す・維持、3つの選択肢を数字で比較します
👉 関連記事:実家を「売らない」という選択肢。貸す・残す・使うそれぞれのメリットと現実
💬 「売るか迷っている・まず話だけ聞きたい・いくらで売れるか知りたいだけ」という方へ。
売ると決めていない段階でも、売れない土地でも、正直にお伝えします。まずお気軽にご相談ください。
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監修者情報

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春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣
