春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2026/05/04
Vol.87 不動産屋はコンビニより多い。それでもまともな会社を選ぶのが難しい理由
街を歩いていると、やたら目につく不動産屋の看板。「こんなに必要なの?」と思ったことがある方は多いと思います。
実はこれ、感覚だけでなく数字でも証明できます。
数字で見ると、コンビニの約5倍ある
全国の不動産業の事業所数は約30万。一方、コンビニは全国で約5〜6万店舗です。単純計算で不動産に関わる事業所はコンビニの約5倍あることになります。
愛知県全体の宅建業者数は1万5千〜1万6千業者ほど。春日井市に絞っても、数百社規模の不動産会社が存在していると推測されます。私の体感では200〜500社程度はいるかなという印象です。
ただし正直に言うと、免許はあっても実質ほぼ開店休業状態の業者もかなりいます。副業や兼業で免許だけ取っているケースや、かつて活動していたが今はほぼ動いていない会社も多い。「数」と「実際に動いている会社の数」はだいぶ違います。
なぜこんなに多いのか。理由は3つ
①参入のハードルが他業種より低い
不動産業を始めるには宅地建物取引業の免許が必要ですが、飲食業や製造業と比べると初期投資が少なくて済みます。大きな店舗も大量の在庫も要りません。宅建士1人と事務所があれば、理論上は始められます。
つまり「とりあえず始めやすい業界」なのです。これが事業者数が増えやすい構造的な理由です。
②不動産の取引は地域ごとに別物
東京の不動産情報は春日井では役に立ちません。地元の路線価・学区・開発計画・需要動向は、その土地に根ざした業者でないとわかりません。
だから全国展開の大手より、地域密着の小さな会社が生き残れる余地があります。「地元に詳しい」というだけで価値が生まれる業界なのです。
③人生の節目に必ず需要が生まれる
家を買う・売る・借りる・相続する——これらは人生の大きな節目に必ず発生します。景気が悪くてもゼロにはならない。それが不動産業の底堅さで、参入する業者が絶えない理由でもあります。
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多いのに、なぜ「まともな会社」を選ぶのが難しいのか
ここが一番面白い話です。
数百社あるのに「どこに相談すればいいかわからない」という声が絶えない。これは一見矛盾しているように見えますが、理由があります。
どの会社も「同じ物件」を扱っている
レインズという共有システムにより、どの不動産会社も基本的に同じ物件情報にアクセスできます。だから「どこに行っても同じ物件を紹介される」のは当たり前です。会社の数が多くても、取り扱い物件の数は大して変わりません。
見た目ではほとんど違いがわからない
飲食店なら外から店の雰囲気を見て、メニューを見て、ある程度判断できます。しかし不動産屋は外観を見ても、ホームページを見ても、担当者に会って話してみないと本質的な違いはわかりません。
一生に数回しか使わないから「目利き」ができない
コンビニは毎日使うから「あの店は親切」「あのバイトは感じが悪い」とすぐわかります。でも不動産屋は人生で数回しか使わない。だから比較経験が積み上がらず、どこがいいかの判断が難しいのです。
業界20年の私が思う、良い不動産屋の見分け方
難しい話は抜きにして、シンプルに言います。
- 自分の話をちゃんと聞こうとしているか——最初から物件を並べてくる会社は要注意
- デメリットも正直に話してくれるか——いいことしか言わない会社は信用しにくい
- 急かしてこないか——「今すぐ決めないと」という圧力をかけてくる会社は避ける
- 地域の実情を具体的に話せるか——「春日井市の○○町は〜」という話ができるか
数が多い業界だからこそ、最終的に頼れるのは「この人なら信頼できる」という担当者との出会いです。会社の規模より人で選ぶ、というのが20年現場にいる私の結論です。
まとめ
- 不動産業の事業所数はコンビニの約5倍。春日井市だけでも数百社
- ただし免許だけで実質休眠中の業者も多く、実態はもっと少ない
- 多い理由は「参入しやすい」「地域ごとに需要がある」「需要が消えない」の3つ
- 数が多くても選びにくいのは「見た目で差がわからない」「使う頻度が少ない」から
- 選ぶ基準は会社の規模より「担当者が信頼できるか」
不動産屋が多いのは、それだけ人生の節目に「誰かの力を借りたい」というニーズがあるということです。その「誰か」が信頼できる人であるかどうか——それだけが本質的な違いです。
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監修者情報

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春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣
