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※この記事は【実家を手放す前に読んでほしい小さな不安】シリーズのVol.19です
Vol.18「『売る時期』っていつが正解？季節・相場・ライフイベントの考え方」はこちら → Vol.18を読む

「今すぐ売れると思っていたのに、意外と時間がかかるんですね…」
「問い合わせは来たけど、そこから先が長かった…」

こんな声、実は多いんです。

今回は、実家を売るのにどれくらい時間がかかるのか？
そしてその中で、どこで時間がかかりやすいのか？を、プロの実務経験に基づいてお伝えします。

ざっくり全体像：売却完了までの基本的な流れ

実家を売るとき、以下のようなステップを踏みます：

1. 事前準備（片づけ・相続登記など）
2. 不動産会社に相談・査定依頼・媒介契約
3. 販売活動（ネット掲載・問い合わせ対応・内覧）
4. 買主決定・条件交渉・売買契約
5. 引渡し・決済・登記移転

この中で、“いつ家が売れるか”は【③→④】の部分。
つまり、販売開始から買主が決まるまでが勝負の本番です。

現場感覚でいうと、売却期間はどれくらい？

正直にお伝えすると、「平均◯ヶ月」にはあまり意味がありません。
でも目安を出すなら、春日井エリアでの経験からはこんなイメージです：

✅ ただしこのスピード感は、「価格が適正であること」が前提です。買取の場合は、一般相場よりも安くなってしまいます。

高く出しすぎると、売れ残る原因になる

「せっかくだから、できるだけ高く売りたい」
これは当然の気持ちですが、相場とかけ離れた価格では、どんなに条件が良くても売れません。

実際に現場ではよくあります：

• 相場より坪単価５万以上高く売りに出したら半年以上反響なし
• 価格を見直して出し直したら1週間で買付が入った

✔ 価格は「売主が決める希望」ではなく、「買主が納得する条件」であること
✔ 不動産会社の“根拠ある査定”をベースに、適正価格で勝負すること

これが、「適切な売却期間」で売るための最大のポイントです。

意外と時間がかかる3つのポイント

① 相続登記や名義変更

実家がまだ「親の名義のまま」という場合、
まずは相続登記を済ませないと売れません。

• 戸籍集め〜遺産分割協議書の作成〜登記完了
  → スムーズでも1ヶ月前後、揉めれば数ヶ月

② 測量・境界確認

土地を売る場合は、「確定測量」が必要になることもあります。
これも、境界立会い・役所との調整・書類作成などで2〜3ヶ月程度かかることも。ただし、これは買い手が決まって契約してからすればOK。

③ 家の片づけ

• 家財が多い
• 遺品がそのまま
• 兄弟と一緒に進めないといけない

こうしたケースでは、片づけに1〜2ヶ月かかることも珍しくありません。これも売り出す前じゃなくても、契約してから引き渡しまでに完了させれば大丈夫です。

最後にひとこと：「早く売る」＝「急いで売る」ではありません

「できるだけ早く売りたい」という気持ちがあっても、
それを“焦って売る”という意味にしてしまうと、後悔につながることもあります。

重要なのは、

• 準備を後回しにしないこと
• 価格を適正に設定すること
• “いくらで・いつ売れるか”を冷静に把握しておくこと

そして、「売却まで何ヶ月かかるのか？」を正確に知りたい方は、
一度プロに相談して「現実の見積もり」を持っておくのが一番確実です。

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