春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2026/07/03
Vol.125 親や身内なら絶対とめる。リースバックをおすすめしない理由を解説!
「自宅を売っても、そのまま住み続けられる」——そんなうたい文句で知られるのが「リースバック」です。住宅ローンの返済が苦しいときや、まとまった資金が必要なときに、魅力的に見える仕組みです。ですが、その手軽さの裏には、知っておくべき構造的な注意点があります。
この記事では、リースバックの仕組みと、なぜ利用者が不利になりやすいのか、契約前に何を確認すべきかを、春日井の不動産屋として正直に解説します。結論を先にお伝えすると、リースバックは「合う人には合う」一方、安易に契約すると後悔しやすい仕組みです。少なくとも、勢いで契約するものではありません。
リースバックとは?——仕組みと、魅力的に見える理由
リースバックとは、自宅をリースバック業者に売却し、その後は業者に家賃を払って、同じ家に賃貸として住み続ける仕組みです。売却代金を一括で受け取りながら、引っ越しをせずに生活を続けられる——確かに、一見すると「いいとこ取り」に見えます。住宅ローンの返済が厳しくなったときなどに、魅力的に映りやすいのはそのためです。
ただ、ここで立ち止まって考えたいのは、「業者は、何で利益を得ているのか」という点です。
利用者が「不利になりやすい」3つの理由
① 売却価格が、相場より安くなりやすい
リースバック業者は、買い取った家を「貸して家賃を得る」「将来また売る」ことで利益を出します。そのため、買取価格は相場より低めに設定されるのが一般的です。通常の売却(仲介)で売れば得られたはずの金額より、手取りが大きく少なくなることがあります。
② 家賃が、周辺相場より高くなりやすい
売却後に支払う家賃は、業者が期待する利回りをもとに決まるため、近隣の家賃相場より高めになりがちです。「まとまったお金は入ったけれど、毎月の家賃負担が重くて、結局生活が苦しくなった」ということが起こり得ます。
③ 「定期借家契約」だと、数年後に退去を求められることも
リースバックの賃貸借契約には、「定期借家契約」が使われることが少なくありません。定期借家は、契約期間が満了すると、貸主(業者)が更新に応じなければ、住み続けられません。つまり「ずっと住み続けられる」つもりが、数年後に退去を求められる可能性がある、ということです。契約期間と更新の条件は、必ず確認すべき点です。
契約前に、必ず確認したいチェックポイント
- 売却価格は相場と比べて妥当か:リースバックを使う前に、通常の売却ならいくらになるか(仲介・買取の査定)を知っておく。比較して初めて、損得が分かります。
- 家賃はいくらで、いつまで・いくらで住めるのか:月々の家賃と、契約期間、更新の可否を確認する。
- 契約は普通借家か、定期借家か:定期借家なら、退去リスクがあることを理解しておく。
- 買い戻しの条件:将来買い戻したい場合、その価格や期限が決まっているか。
- 家族に相談したか:相続にも関わるため、家族に話さず単独で契約すると、後でトラブルになりやすいです。
まずは「比べる」こと。そして、急がないこと
リースバックがすべて悪いわけではありません。事情によっては、有効な選択肢になることもあります。ただ、業者の言葉だけで判断せず、「通常の売却ならいくらになるか」を知ったうえで、冷静に比べることが何より大切です。そして、急いで契約しないこと。一度契約すると、後から「やっぱりやめたい」と言っても、簡単には戻せません。
当社では、リースバックを検討している方にも、まず「通常の売却ならいくらか」を正直にお伝えします。そのうえで、本当にリースバックが合っているのか、一緒に考えます。実際に、リースバック契約をめぐってご相談を受けた例も、あわせてご覧ください。
👉 関連記事:【相談実績】リースバックを契約してしまったけど、不安です。解約できますか?
※リースバックの契約や税金など、専門的な判断が必要な場合は、弁護士・税理士などの専門家にもご確認ください。当社でも、必要に応じて専門家と連携します。
💬 「リースバックを勧められている」「自宅を売っても住み続けたい」という方へ。
契約する前に、まず「通常の売却ならいくらになるか」を知ってください。損得を一緒に整理します。すでに契約してしまって不安、という段階でも、まずはご相談ください。
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監修者情報

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春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣
