春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2026/05/08
Vol.92 築50年マンション、これからどうなる?
―修繕積立金・高齢化・建替え問題で増える不安―
「古いマンションって、これからどうなるんですか?」
最近、こうした相談が少しずつ増えています。
特に、
- 築40年〜50年
- 昭和時代に建てられたマンション
を所有している方は、
「このまま持っていて大丈夫なのか」
という不安を感じる方も多いと思います。
実際、今後の日本では、
“老朽化マンション問題”
がかなり大きなテーマになっていくと思います。
昔は“夢のマイホーム”だった
高度成長期の日本では、
マンションは、
- 駅近
- 便利
- 最新設備
- 都市型住宅
として人気がありました。
当時は、
「一生住める資産」
という感覚も強かったと思います。
でも、建物には寿命があります。
そして今、
昭和〜平成初期に建てられたマンションが、
一斉に高齢化し始めています。
問題は「建物」だけではありません
築古マンションで本当に難しいのは、
“人”
です。
例えば、
- 所有者の高齢化
- 空室増加
- 賃貸化
- 相続放置
など。
すると、
- 管理組合が機能しない
- 修繕の話が進まない
- 積立金値上げに反対が出る
という問題が起きやすくなります。
修繕積立金だけでは足りないケースも
マンションは、
- 外壁
- 屋上防水
- 配管
- エレベーター
など、
定期的な大規模修繕が必要です。
ただ、築年数が古くなるほど、
修繕費用は大きくなる
傾向があります。
しかも最近は、
- 建築費高騰
- 人件費上昇
- 資材高騰
も重なっています。
つまり、
「昔の積立金設定では足りない」
ケースも増えていく可能性があります。
建替え要件は緩和されつつある
最近は、
老朽化マンション問題への対策として、
マンション建替えの制度緩和
も進められています。
例えば、
- 建替え決議
- 敷地売却
- 再開発
などを進めやすくする方向へ、少しずつ法整備が進んでいます。
国としても、
「古くなったマンションをどう再生するか」
は大きな課題だからです。
でも、現実はそんなに簡単ではない
ここは、現場で感じる部分です。
制度上は緩和されても、
実際の合意形成はかなり難しい
ケースが多いと思います。
なぜなら、
マンションには、
- 高齢で住み続けたい人
- お金をかけたくない人
- 賃貸投資として持っている人
- 相続しただけで関心が薄い人
など、
様々な立場の所有者がいるからです。
しかも建替えとなれば、
- 仮住まい
- 追加負担
- ローン
- 将来不安
も発生します。
つまり、
「法律が変われば解決する」
ほど単純ではありません。
“管理されているマンション”は強い
だからこそ今後は、
「普段から管理が機能しているか」
が、かなり重要になると思います。
例えば、
- 修繕計画がある
- 管理組合が機能している
- 積立金をしっかり確保している
- 所有者同士の関係が悪くない
こうしたマンションは、
将来的にも選ばれやすいと思います。
逆に、
「誰も関心を持っていない状態」
はかなり危険です。
マンションも“二極化”が進む
ただし、
すべての築古マンションがダメになるわけではありません。
今後は、
「選ばれる強いマンション」
と
「選ばれない厳しいマンション」
の差が広がると思います。
例えば、
強いマンション
- 立地が良い
- 駅近
- 管理状態が良い
- 修繕履歴がしっかりしている
厳しくなりやすいマンション
- 管理不全
- 空室増加
- 高齢化
- 修繕積立不足
- 利便性が弱い
春日井のマンションも無関係ではありません
「マンション問題って都心の話でしょ?」
と思う方もいるかもしれません。
でも春日井市でも、
- 築古マンション
- 相続された空室
- 古い団地型マンション
の相談は少しずつ増えています。
特に今後は、
「売りたい時に売れない」
ケースもすでに増えています。
「住み続ける人」と「使う予定がない人」は分けて考える必要がある
もちろん、
今実際に住んでいて、
生活の基盤になっている方は、
無理に不安になる必要はないと思います。
ただ一方で、
- 相続したまま空室
- 将来住む予定がない
- 誰も使っていない
- 賃貸にも出していない
というケースは、
“持ち続けるリスク”
を冷静に考える必要がある時代になってきています。
特に築古マンションは、
- 修繕積立金上昇
- 管理問題
- 空室増加
- 建替え問題
など、
時間が経つほど課題が増える可能性があります。
つまり、
「今なら売れる」
けれど、
「10年後は分からない」
というケースも、今後は増えていくと思います。
「売れるうちに整理する」という考え方
不動産は、
「限界まで持つ」
だけが正解ではありません。
特に、
使う予定がない不動産は、
- 管理費
- 固定資産税
- 修繕積立金
- 将来の資産価値低下
を抱え続ける可能性があります。
だからこそ、
“まだ市場性があるうちに整理する”
という考え方も、
これからは重要になると思います。
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監修者情報

-
春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣
