春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2025/05/19
【Vol.17】売らない選択もあり?貸す・残す・使う…実家活用の現実的な選択肢
※この記事は【実家を手放す前に読んでほしい小さな不安】シリーズのVol.17です
Vol.16「売ったらいくら残るの?実家売却にかかる費用と税金の話」はこちら → Vol.16を読む
「この家、そろそろ手放したほうがいいんじゃない?」
「いや、でも、売ったあと後悔しないかな…」
誰かに急かされるわけでもない。けれど、心のどこかで「このままではいけない」と思っている。
そんな“宙ぶらりんな気持ち”に、いちばん向き合いづらいのが、実家のことかもしれません。
「売らなきゃ損かも」という焦りと、心のブレーキ
最近よく聞く言葉があります。
「空き家のままでは価値が下がる」
「早く売ったほうがいい」
「今が売り時だ」
たしかに、相場や市場の観点ではその通りかもしれません。
でも一方で、心がこうつぶやくのも自然なことです。
「まだ気持ちの整理がついていない」
「売るのはなんだか“けじめ”のようで重い」
「もしかしたら活用する道があるかもしれない」
そこで今回は、“売る”以外の3つの選択肢――
**「貸す」「残す」「自分で使う」**について、リアルな視点で整理してみましょう。
① 貸す:活用して家賃収入を得るという選択
「すぐに売る気はないけど、空き家のままはもったいない」
そんなときに検討されるのが、“貸す”という活用法です。
【こんな方に向いています】
- 管理の手間を減らしつつ、家を生かしたい
- 将来的に売るか住むかは決まっていない
- 地元に知人がいて、借り手が見込めそう
【実際によくある声】
- 「家賃が入ってくると、気持ちが少し楽になった」
- 「ただ、古さゆえ修繕費がかかって、結局あまり残らなかった」
- 「貸したことで家への愛着がいい意味で整理できた」
✅ リスクを抑えたい場合は「定期借家契約(期限付き)」なども有効です。
② 残す:いまは決断せず、時間を取るという選択
「売ったら戻れない」
「家族でまだ気持ちがまとまらない」
こういうときは、“あえて”動かないのも立派な選択です。
【よくある背景】
- 親との思い出が強く、手放す決断がつかない
- 相続人の一人が「ちょっと待って」と言っている
- 気持ち的にどうしても“踏ん切り”がつかない
【現実の課題】
- 空き家管理(草刈り・通風・ご近所対応)
- 固定資産税の継続負担
- 時間が経つほど「売りづらくなる」場合もある
✅ 「一旦保留する」という決断も、悪いことではありません。
ただ、“そのまま”ではなく、“その間どう保つか”は考えておきましょう。
③ 自分で使う:活用するという再選択
最近増えてきたのが、「使う」という選択肢。
といっても、いきなり“住む”のではなく――
- セカンドハウスとして週末だけ使う
- リフォームして子世帯が住む
- 「実家カフェ」「実家教室」など小さな起業の場にする
【メリット】
- 愛着を残したまま活かせる
- 手放したときの喪失感を回避できる
【注意点】
- 改修費や維持管理の負担は要検討
- 長く空き家だった場合は、修繕の範囲が広がることも
✅ リフォーム補助金や空き家活用支援制度が使える地域もあります。
「売らない」ことは、迷いではなく“選択”です
「何かしなきゃ」と思って焦ってしまう。
でも、一度売ってしまえば、もう戻せません。
「貸す」も「残す」も「使う」も、最初は決断を“先延ばし”するように感じるかもしれません。
でもそれは、未来の選択肢を守るための“時間を買う”行為でもあるのです。
最後にひとこと:「いつか考える」ではなく、「いま整理しておく」ことの意味
実家の活用方法に、絶対の正解はありません。
「貸す」「残す」「使う」「売る」――どの選択肢にも、現実的なメリットとリスクがあります。
でも、“何も決めないまま”時間だけが過ぎることこそ、将来いちばんの負担や後悔につながりやすい。
- 修繕費がかさむ
- 相続人が増え、話がまとまらなくなる
- 空き家の状態が悪化して、買い手がつかない
- 結局、次の世代に丸投げしてしまう
だからこそ、「今すぐ売る」ではなくても、「どうする可能性があるか」をいま整理しておくこと。
それが、未来の自分や家族への備えになります。
選ぶのは、焦ってでなくていい。
でも、“整える”のは、今のあなたにしかできません。
「迷っている」という状態は、決して悪いことではありません。
むしろ――
ちゃんと大切に思っているからこそ、すぐに手放せない
自分の気持ちに嘘をつきたくないからこそ、迷っている
そんなあなただからこそ、後悔しない選択ができるはずです。
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監修者情報
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春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣