春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2026/06/30
相談実績27|貸している倉庫を「借主が買いたい」と。売るべきか迷った法人のご相談(春日井市)
| ご相談者 | 法人(春日井市・貸主) |
| 物件・状況 | 5年ほど前から賃貸している貸倉庫(所在地は春日井市外) |
| ご相談内容 | 借主の法人から「この倉庫を購入したい」と打診があった。売るべきか、どう判断すればいいか |
| 結論 | すぐには売らず約2年かけて交渉。最終的に相場より高い価格の提示を受け、売却。買換えで収益物件を取得し、資産の組み換えにつなげた |
| この相談のポイント | 「家賃収入を手放してよいか」を、価格・保有理由・資産の組み換えの3軸で整理/焦らず交渉して好条件を引き出した |
「貸している倉庫を、借りている会社さんから『買いたい』と言われたんですが……売った方がいいんでしょうか?」
春日井市の法人(貸主)からのご相談です。5年ほど前から賃貸していた貸倉庫について、借主である法人から「購入したい」という打診があった、とのこと。借主からの購入の申し出は、一見ありがたい話ですが、「貸主にとって、本当に売るのが得なのか」は、冷静に考える必要があります。家賃収入が入り続けている物件を手放すかどうかの判断だからです。
「受けるべきか」を、3つの軸で一緒に整理した
売れば、まとまったお金は入りますが、その先の家賃収入はなくなります。だからこそ、感情や勢いで決めず、判断の材料を整理することが大切です。今回は、次の3つの軸で一緒に考えました。
① 価格:相場と見合うか、むしろ上回るか
家賃収入を手放すだけの価格になるかが、最大のポイントです。今回は、借主側に強い購入ニーズがありました。事業を行っているエリアとして、また物件そのものとしても、その借主にとって価値の高い倉庫だったのです。
② 保有し続ける理由は、強いか
この貸倉庫は、所在地が春日井市外で、売主の主な営業エリアからは少し離れていました。そのため、「どうしても持ち続けたい」という積極的な理由は、それほど強くありませんでした。手放すことのデメリットが小さい、という状況です。
③ 売ったお金を、次にどう活かせるか
売却で得た資金を使って、別の収益物件に買い換えれば、より収益性の高い資産へ「組み換え」ができます。タイミングによっては、事業用資産の買換えに関する税制の特例を活用できる可能性もあり、今回はそれが見込める状況でもありました。(こうした特例は要件が細かく定められているため、適用の可否は税理士など専門家の確認が必要です。当社でも、必要に応じて専門家と連携します。)
焦らず、2年かけて「相場より高い価格」を引き出した
ここで大切にしたのは、焦って売らないことでした。売主は資金繰りに困っていたわけではなく、「将来的に売るのはありだが、今すぐでなくてもいい」というスタンス。最悪、この話がなくなっても困りません。であれば、急ぐ必要はありません。
借主には強い購入ニーズがあり、待ってくれました。結果として、約2年の時間をかけてじっくり交渉し、最終的に相場よりも高い価格での提示を引き出すことができました。「今すぐ売らなければ」という状況でないからこそ、有利な条件を待てたのです。
こうして、相場を上回る価格で売却が成立。その資金を次の収益物件の取得にあて、資産の組み換えによって、収益性を高めることにもつながりました。借主は望んでいた倉庫を手に入れ、売主は好条件での売却と資産の組み換えを実現する——双方にとって良い形での着地となりました。
この相談から、お伝えしたいこと
- 借主から「買いたい」と言われても、すぐに飛びつく必要はありません。家賃収入を手放すだけの価格になるか、を冷静に見極めることが大切です
- 判断は「価格」「持ち続ける理由の強さ」「売ったお金を次にどう活かすか」の3つで整理すると、見通しが立ちやすくなります
- 資金繰りに余裕があるなら、焦らないことが武器になります。相手の購入ニーズが強いほど、時間をかけて好条件を引き出せることがあります
- 売却益には税金が関わり、買換えの特例などが使える場合もあります。詳細は税理士など専門家への確認が必要です
貸している不動産の売却や、資産の組み換えは、タイミングと条件しだいで結果が大きく変わります。「借主から買いたいと言われた」「収益物件を見直したい」という法人の方は、まずはご相談ください。
💬 「貸している物件を売るか迷っている」「収益物件の買い換え・組み換えを考えたい」という法人・オーナーの方へ。
家賃収入を手放してよいか、価格や資産の組み換えまで含めて、一緒に整理します。急がず、有利な条件を見極めるお手伝いをします。
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監修者情報

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春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣
