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2023/03/23

売れない高額査定にだまされないで

売れない高額査定にだまされないで

土地や戸建てやマンションの売却査定でお客様から「他社さんはもっと高い価格だったよ。」といわれることがあります。地域相場というのがありますが物件状況や売買市況の見立てが違うこともあるので、業者によって査定額が違うことは多々あります。とは言っても同じ春日井で売買取引をしている不動産業者ならそこまで査定額が変わるということはありません。

土地の売却査定で他社と坪10万以上も違う?

ちょっと前の話ですが、春日井のある土地の査定依頼がありました。僕は坪単価40万くらいで査定。本当は38万くらいが固いところでしたがその価格ならいつでも買い手は見つけられる。より高く売れる可能性を求めた結果僕が客付するにあたり売値の上限が坪40万と判断してのことでした。そしたら売主さんはある業者は坪50万以上で売れると言ったと。それで本当に売れるならすごい話だしその業者に絶対依頼すべきです。40万円で査定した僕は目利きがおかしくて業者失格。の烙印を押されても文句は言えません。

売れる「かも」レベルの話にだまされないで

でもどう考えても、その土地が相場より10万以上も高く売れるのはありえない。地域相場や物件状況をみても、近隣に売物件も数件あるけど売れ行きがいいわけでもない。地主さんに、本当に坪50万で売れるのか?現実的な話か?希望的観測か?いま一度その業者に確認することをすすめました。結局、後で聞いたら、50万で売れるかどうかはわからないけど売れるようにがんばりますって。そんなレベルの話でした。すぐにでも売れるものだと思っていた地主さんはがっくりしてました。

 

売主の心情につけ込む売れない高額査定

不動産屋が高く売れますよと提示した査定額。売主はそれで売れるのを期待してその業者に売却を依頼した。なのにぜんぜん売れない。そして値下げの話ばかりしてくる。こんな話がゴロゴロしてます。だったら不動産屋の査定になんの意味があるのでしょうか。地元でまともに商売している不動産屋なら査定で大きく間違うことはない。でも中には売主の高く売りたいという心情につけ込む。とにかく売却依頼をとるため売れない高額査定で気を引こうとする業者がいるのです。

適正な査定価格の目安

そもそも、査定価格というのは、一般的には3か月くらいの売却活動で買い手が見つかり売買が成約するであろう価格。そんなイメージです。成約するであろう価格。いますぐでも売れる安すぎる金額は論外ですがいくら高い査定価格であろうと買い手がみつからない高額査定はインチキ。と言っても過言ではない。不動産業者は売主に価格の根拠を示す必要があります。近くで同じような土地がいくらで売れたとかは一番わかりやすいです。また相場より高い価格でもその土地を買いたい。という買い手がいる場合もあります。隣地の人がどうしてもその土地が欲しいとか。また買取査定の場合は、業者が買主としてその物件を買うという話なのでその査定額で必ず売れると判断してもいいでしょう。高い査定額でも必ず売れるという具体的な根拠があれば信用できますが他の会社と比べて高い査定をちらつかせたところで、「売れるかもしれません。」「売れるように頑張ります。」そんな程度の話なら信用してはいけません。

買手も相場は熟知。価格が高すぎれば売れないのは当然。

売り主としては、高く売りたいに決まっています。でも高いだけの査定だけで判断するのはちょっと待ってください。そんな売主の心情を見透かして囲い込もうとする不動産屋もいるので注意してほしいと思います。本当にその高い査定額で売れるの?いくら高く売りだしたっていいのです。高く売り出すのは全く問題はありません。売主の希望価格は高くてもかまわない。でも半年も一年も買い手が見つからないのであれば、相場としては適正ではない。売りたいのに買い手が見つからないのであればつまり高すぎるということ。買い手の動向に合わせて売値を調整していく必要があります。相場より高く売るというのは買い手にとっては相場より高く買うということ。買い手だって一生に一度かもしれない土地を買うのに相場を調べずに買う訳ありません。不動産取引は売主と買主の信頼関係で成り立っています。一方だけが損した得したなんていう話はありえません。

 

友人知人が買いたいという話も要注意

余談ですが友人や知人がこの土地を欲しいと言ってた。というのも査定の時にお客様からよく聞く話のひとつです。この場合もいざじゃあ売るから買ってね。という話になるといまは全く買う気ないとか相場度外視の安ければ買うとか具体的な売買の話になると逃げごしになるケースのほうが圧倒的に多かったりします。都合のいい話に振り回されないようにしたいものです。

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